ロサンジェルス CINE GEAR 2012 展示会に行ってきました。一度は見たかった、憧れの展示会です。この案内のパンフレットからかっこ良さが違います。開催場所は、あの超名作中の名作・映画「ゴットファーザー」を撮ったParamount映画の敷地内。パンフの表紙の写真はオープンセットの「New York Street」カッコイイ! のオープンセットと2つのスタジオ(Stage23とStage24)を使って200社以上の会社が出展していました。
CINE GEARは4月に行うラスベガスの「NAB]と違って映画色が強くDirector of photography・撮影監督に見せる為の展示会です。だからカメラ周りは勿論ですがライト関係も多く展示されています。
どのブースも何らかのカメラを置いてます。ざっとEOS5DやSonyF3,GoPro等のカメラを小型カメラ。ARRIのALEXA、SonyのF65、REDのEPICやCanonのC300/C500等を大型カメラとすると、小型と大型の割合は半々。大型カメラの6割強はALEXA,次に多かったのはCanon C300/500 そしてF65やEPICその他、という感じです。ALEXAは本当に多かった。ちなみにARRI535のようなフイルムカメラは1台もARRIでは有りませんでした。完全にDIGITALカメラに移行しています。それからF65の多さも驚きました。REDは初めのRED ONEは一台も無く全てEPICでした。こんなにカメラ色が強い展示会なのにRED社はブースを出していませんでした。だから「ARRI」はこの展示会の大黒柱的な存在す。「ARRIは強い!」そんな印象が残りました。
ここで、ちょっと疑問が、、、。こんな映画色が強い展示会なのにフイルムカメラは無いのか?
有りました、「PANAVISION」です。アメリカといえばパナのカメラですよ。一昔前はカッコイイから憧れましたもの。でも驚く無かれ、会場に有ったフイルムカメラはこの1台だけ。しかも小さなレンタル屋さんの様な所に置いてあるだけ。しばらく見ていると時々懐かしそうにファインダーをのぞく人が居るだけで とても寂しそうでした。私は思ってました、今でもアメリカの大作はフイルムで撮るのだと。間違ってました、もうフイルムの時代は終わりましたね。あの、Kodakが無くなるという(本当は無くなってないですが)こともDIGITALカメラに走った原因なのでしょうか? 私は若い時撮影助手でフイルムで育ったのでとても寂しい気持ちになりました。
次に 日本と違ってアメリカ映画・映像はフィックスの画が少ないです。動いていないような画でも、少しジワーっと動いている。カメラが動いている画を使いつなげるのも本当に上手い。手持ちやスティディーカム、大流行の大小さまざまなスライダー、果ては写真の様な小型リモコンヘリコブター。本当にどれも多かったです。石を投げればスライダーって感じ。リモコンヘリは5社ぐらい有りました。GoProや小型デジタルカメラが出てきたので 乗せ易いのでしょうね、、、。
もちろん Canonブースには人も多く、EOSC500に4Kの為のAJA Ki Pro。
で反対側が これです。う〜ん
微妙!何かが違うような、、、。確かに4K時代はレコーダーが決めてです。Canonはカメラとレコーダーを一緒と考え開発すべきと思います。見た目や使い勝手を見ても、ARRIのALEXAには遠いな。
ところで、本当の私の目的は、、、。将来この展示会に弊社 テクニカルファームは出展出来る様な技術レベルなのか?私たちが造っている物は世界に通じるのだろうか?それを体感したい、、、という思いでロスくんだりまで行ってきました。 テクニカルファームといえば、
これです。FEズームレンズのF2.8のフルマニュアル、特にアイリスリングをつけて手絞り出来るレンズ3本セット。今回はEF70-200 F2.8を持って乗り込みました。(U型は何を間違ったのかこのレンズは素晴らしくCanonの傑作だと思いす。)
左の上は「BIRNS & SAWYER,INC.」というレンタル屋さんの社長さん。上は「bandpro」のちょっと強引でワンマンっぽい有名なバンドー社長。左は「PrimeCircle」というレンタルと自社でも造って販売している会社。写真のスキンヘッドの方がえらくTF-EF70-200を気に入ってくれ、「一緒にやろう」なんていってくれウソでも嬉しかった。偶然に同い年で考え方が似てるようで 「やるならここかな」と思いました。やはりアイリス手絞りはインパクト絶大でした。
ということで、IDXさんに頼みまして展示会の最後の一時間、TF-EF70-200 F2.8をカメラに付けて展示してもらいました。
写真の様に何人かの人がレンズに気づきアイリスリング等をいじってました。ワクワクどきどきしますね。
取り合えず、「CINE GEAR」にもちょこっとですが、デビュー(?)出来ました。出店費用も高いし複数年出るのはハードル高いけど、万が一出展したらビリじゃなくそこそこ人が見てくれるんじゃないかと感じました。
ところで、 会場で配ってました「FILM AND DIGITAL TIMES」という本です。この本は写真も多くとても面白い本です。出来たら購読したいと思ってます。
http://www.fdtimes.com/ これがこの本のHPアドレスです。是非アクセスしてみてください。今回のCINEGEARのたくさんの写真などすでにアップしています。本の内容も見れます。あの以前購読してました「シネマトグラファー」より面白いです。それで其の本の中にも紹介され今回のCINEGEARでも展示され、たくさんの人がみてた、Carl Zeiss の「ZEISS CZ.2 70-200 T2.9 ZOOM」ですが、何かあまりにもCanonのEF70-200にスペックや大きさが似てて非常に怪しいと思いました。調べると150万円ぐらいします。それなら、テクニカルファームのTF-EF70-200を買って欲しいな〜。
番外編ですが、Paramount映画の中の食堂、レストランというより食堂みたいな、バイキングで約7ドルでした。美味しかったです。
ということで、成田空港の出発でちょっとトラブルが有り恥ずかしくって人に言えませんが、マジ焦ったTF片岡でした。
posted by TF店長 at 05:48
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