2020年10月17日

映画「TENET」強力過ぎる!!

映画「TENET」観てきました。
IMG_9945.jpg あまりにも凄かったので 興奮しています。 クリストファー・ノーラン監督。1970年生まれイギリス出身。彼の頭の中はどうなってるんでしょうか? というか画を取り込む執着心の忍耐力は凄すぎます。昔の黒澤明監督も撮影の宮川一夫さんもそうだったのでしょうか?凄すぎます。撮影監督のスイス出身のホイテ・ヴァン・ホイテマさんは(ホイホイしてますね。)IMAXのフイルムカメラで撮ってます。70ミリ×48.5oです。(重たいだろうな〜、手持ちもしてますし)フルサイズカメラとかALEXA65とか言ってる場合じゃ無いです。劇場上映サイズにより合ったALEXA IMAX(デジタル)も有りますが、ノーマン監督の「デジタルよりフイルムが優秀」という事で「TENET」はフイルムです。 どんなレンズを使ってるのか?そんな事思いながら観てましたが、レンズの前にフィルターなんか掛けてない様な 角から角までガッチガチで黒はカッコイイ味のある黒でもうカッコ良すぎます。デジタルでは再現できてないフェイストーンも完璧です。色が本物以上に再現されキラキラしてます。デジタルは色を似せてる感じですけど。実に奥深く味わい深い この映像を目標にカメラやレンズは頑張らなくてはならないと思います。また、それを引き出してくれるライティングもとても重要です。これがお金払ってでも観たい映画・映像です。
 私の中でのALEXA65の「ジョーカー」はデジタルナンバーワンですが、やはりIMAXフイルムの「TENET]は凄すぎる。 観た方は分かりますでしょうが過去やら未来やら行ったり来たりで瞬時に頭をフルに回しながら観なくっちゃならないので61歳のオッサンには刺激過ぎます。 「ジョーカー」と同じようにあと2〜3回は観たいです。あのカッコイイ画像を徹底的に頭と体に叩き込みます。。
  カメラやレンズテストが好きな方はこれがトップの映像というのが観れますので、お金いくら払っても価値は有ると思います。

「IMAX」のカメラの事がいろいろ載ってるサイトのアドレスを貼ります。面白いですので見て下さい。

https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=imax%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9

ちゃんと造り物もしてますが、ブログに書かなくちゃと思いながら日々過ぎている 片岡でした。
映像業界も忙しくなってきました。ここで脱コロナ宣言します。頑張りましょう!!
posted by TF店長 at 16:10 | 映画観ました。

2014年01月12日

2013年の映画。

私の昨年2013年の映画感想。

昨年は劇場で観た映画は、ちょっと少なく(反省!)日本映画が多いのですが 30本でありました。

観ていない映画も沢山有ってその中には大変素晴らしい作品も多くあると思います。見なくっちゃと思っても単館であっという間に終わってしまう作品も数有ります。観れなかった素晴らしい作品にまずはごめんなさい!!・・・ということで。

私の2013年の映画で一番良かったのは、

「そして父になる」監督:是枝裕和 

img471 10月13日そして父になる.jpg
(映画パンフレットの表紙)
映画が終わっても日にちが経ってもいろいろなシーンが思い出される。画の間というか、、じっくり役者を映画を撮っていて良いなと思いました。とにかくリリー・フランキーさん最高です。「凶悪」等昨年は多く映画に出てましたが、本作品が一番好きです。役者を本職にして下さい。それから出番は少しですが、樹木希林さんのあの演技なのか素なのか、、凄く感動しました。真木よう子さんも良かったな〜。それからNHKの奇跡の朝の連ドラ「カーネーション」の尾野真千子さん(ファンです)も「カーネーション」以来一番良かったです。真木よう子さんや尾野真千子さんそれから、子役二人も良かったけれど演じる役がそれぞれ逆ならどうなっていただろう?なんて思いました。

それから「奇跡のリンゴ」や「舟を編む」も良かったです。
img469 6月14日奇跡のリンゴ.jpg img470 舟を編む.jpg
「奇跡のリンゴ」は山崎努さんや なにより管野美穂さんが最高でした。感動した!

私は、商売柄また元撮影助手だったので映画をどうしても撮影主体に見てしまいます。
ということで、2013年撮影が良かった映画の一番(私の好みですよ)

「利休にたずねよ」撮影:浜田 毅 照明:安藤清人 監督:田中光敏
コピー 〜 img473 12月9日利休をたずねよ.jpg
「壬生義士伝」や「おくりびと」を撮った浜田毅さん。良かったです。それにやっぱり撮影は照明ですね、ライティングがとても良かった。 カメラはARRIの「ALEXA」です。今まで「ALEXA」はちょっと画に力が無いな〜と思ってましたら、今回フイルムかそれ以上に良さを感じました。あれが本当の「ALEXA」の実力なんでしょうね。皆良さを引き出していないのでしょうね。同じ「ALEXA」でも前作「ツレがうつになりまして」より良かったです。、、、映画の内容は良かったけれど ちょっと静か過ぎた感じで寝てしまったおじさんが居ました。イビキうるさい。

それから、「そして父になる」と「夏の終わり」の2本もとても良かったです。
img471 10月13日そして父になる.jpg撮影:滝本幹也img472 9月6日夏の終り.jpg撮影:近藤龍人
滝本さん1974年生まれ。今年40歳。近藤さん1975年生まれ。今年39歳。ひえ〜お二人とも若い!!

滝本さんはちょっとした事ですが、画の切り取り方がちょっと斬新な感じ。ムービーの撮影助手からたたき上げたという感じじゃなくて。斬新なのに浮ついてないしっかり考えがある画です。カメラは多分ARRIの535フイルムです。
 近藤さんは、若いのにどっしりしたベテランの様な味が有る画を撮ってました。カメラはRED「EPIC]です。私はデジタルカメラでは一番好きですね。フイルム以上に良い画が有る時があります。
このお二人は今後も注目して作品を見続けたいと思います。

観た本数が少ないですが、外国映画では「〜レ・ミゼラブル〜」
img467 2月10日レミゼラブル.jpg
圧倒的なスケールと撮影。特に「夢やぶれて」の時のワンカットのカメラは凄すぎます。歌も良いから涙ぐみました。

それから、番外編ですが外国映画の「サイド・バイ・サイド」という映画。
img468 2月15日サイドバイサイド.jpg
「−フイルムからデジタルシネマへ」という副題が付いたこの映画。フイルムが無くなっていく今フイルムの良さやデジタルの良さを超著名な監督やカメラマンさんや編集・機材メーカー・タイミング・カラリスト等あらゆる立場の人がフイルムやデジタルをどの様に思っているのか のインタビューとサンプル映像。インタビューアーはあの俳優キアヌ・リーブスです。 私としては、あの「地獄の黙示録」「ラストエンペラー」「1900年」を撮った巨匠中の巨匠「ヴィットリオ・ストラーロ」が喋って動いてましたので超感動いたしました。貴重な映像です。是非とも映像に関わる人、特に撮影部の人は観て欲しいですね。正直言うとちょっと古くてデジタルはF900RまででCanon7Dを初めにして昨今のデジタルカメラはでてません。でも良いです。映像学校の教材にぴったりですね。

今年の作品になりますが今渋谷で上映している「始まりも終わりもない」という舞踏の田中泯主演の映画がもの凄い!。撮影は若い時から「天才」とか「色の魔術師」と言われたあの鈴木達夫さん。もう年齢は80歳超え、カメラはあのPanasonicのAG105。失礼ですがあんなカメラであの天才的な画。凄い!凄すぎる!サイズも斬新!若い!手持撮影の銀座歩行者天国は凄すぎ!!是非とも観てください。ビックリしますよ。

ということで、
そろそろ終わりです。今年2014年も映画観て勉強します。映画には、仕事に役立ついろいろなヒントが有って観てると楽しいです。私は撮影機材の仕事をしていますのでこの仕事をしているなら映画を観ないとね。野球道具作っている人はTVや生の野球観戦をいつも観ていると思いますよ。野球好きな人に道具は作って欲しいし 多分分かった物を造ると思います。

皆さん2014年も頑張りましょう!!

ちなみに、写真は全部映画館で買った本物のパンフレットの表紙です。もし詳しいスタッフ構成を調べたいのであればパンフ持ってますので連絡ください。

長い文章でまた偉そうに書いちゃってどうもすみませんのTF−片岡でした。
posted by TF店長 at 23:04 | 映画観ました。
キヤノンマーケティングジャパン 修理代行店
ザハトラー・ジャパン 修理認定ショップ
ヴィンテンジャパン 修理認定ショップ
オリジナル製品・特機製作 / 改造